あなたは海外で暮らした経験はありますか?
もそうならば、英語のリスニングと言えばあなたはどのようなことを想像されますでしょうか?
今まで日本語で生活をしてきたあなたなら、聞いたこともない言葉が耳の中から流れ込み全くわからないことに恐れおののいたのではないでしょうか?
帰国子女とか両親が欧米人ではない人にとってはやはりリスニングは無理なのでしょうか?
今回の投稿ではこの問題を細かく説明していきますね! 概念的なところから少し具体的なところまで話をしていきますね。最初は総論的なところから始めます。
日本人が英語のリスニングが下手なのは当たり前!
日本語の言語は英語とは全く違う言語です。違う要因としてはいろいろあります。細かくなりますが以下にまとめますね。
1.文字の違い
カタカナやローマ字読みで英語を覚えても、英語を覚えた事にはならない。2.音の違い
日本語は声の音。英語は息の音。3.母音の数の違い
英語は母音が30近くある。日本語は5つのみ。日本語にない母音は発音が難しい4.音節の重要性
英語の音節は漢字と同じような機能がある。5.語順の問題
日本語と英語の語順は逆6.コミュニケーションの型が違う
英語とは言葉でいちいち説明する言語。日本語は状況で察してくれるところがあるので楽なところがある。
発音の方式だけではなく、文法、根本的なコミュニケーションのやりかたなど
全く違う方式であると考えて間違いがありません。
ですので、帰国子女でない限り最初はできなくても当たり前ですので
できないことを気にしないようにしましょう。
いちから着実に積み上げていくのなら年齢は特には関係がありません。
リスニングは聞き流しても訓練にならない
英語を聞き流す方式でリスニング力を鍛える方法が以前はやりました。
いまはどのような形で行われているかわからないのですが、最初の内は英語を聞き流すだけではリスニングを極めることは決してできません。聞き流すすノウハウは英語のリスニングにある程度なれてきた人にとっては効果があるかもしれませんが、まったくの初心者には役に立たないようです。
英語を単に聞き流すノウハウは、英語の音声自体への抵抗感をなくしたり
英語のリズムを掴んだりするためには大変良い方法のようです。
全くの初心者がネイティブの英語を聞き流しているときには、意味不明の雑音の中に知っている英語がぽつぽつと聞こえる程度です。このようなやり方をしていても日本人の大人のリスニングが伸びることはありえないでしょう。
リスニングを鍛えるのは英語を聞きながす「多聴」と細かく聞く「精聴」の2つがありますが、日本人の初心者はまず「精聴」を目指すべきでしょう。
「精聴」ができなくて「多聴」はまずありえないからです。
最初のうちは少しづつでも聞こえる音を次第に増やしていき、英語の発音を耳に慣らしていきます。
この順番でやるのが初心者がリスニングを上達させるための秘訣ですね。
ディクテーションと音読で英語リスニングを鍛えること!
それで、精聴のためにはどのような方法があるのでしょうか?
そのために本当に使える方法がディクテーションと言われる方法です。
ディクテーションとは、英語の音声を聞きながら、流れてくる英語を文字起こししていくトレーニングです。
トレーニングと言うと 、ディクテーションによってリスニング力が上がるような印象を受けますが、ディクテーションによってリスニング力が向上することはほとんどありません。
では、ディクテーションは何のために行うのでしょうか?
英語を聞き分けることができるようになるためには、英語を聞こえなくしている原因を
はっきりと特定させる必要があります。
そのための方法がディクテーションになります。
ディクテーションの教材としては
CD付 聞いて書きとる英語リスニング300問 (日本語) 単行本(ソフトカバー) 藤澤 慶已 (著)
CD付 究極の英語ディクテーション Vol. 1 横本 勝也 (著)
など有名なものがいろいろと出ています。
これらのディクテーション の本の使い方としては共通して重要なものがあります。
手順を以下の通り説明いたします。
1.付属のCDを聞きながらノートに英文で聞こえた通りに書きます
2.最初の内は全く聞き取れないかもしれませんが、頑張ってかきます。数回聞いてみて、英文で書けるようになったら、テキストを見て間違って聞き取っていた部分や、聞き取れなかった部分を赤ペンで修正します。
3. 修正された赤ペンの部分を見ながら、どの部分がどの音声にあたるかを確認し
何回も音声を聞きます。
4.自分で修正した文を見ながら、音読します。
5. 自分の音読とCDに吹き込まれた英語でのナレーションが一致するようになった段階で一応終了です。
ディクテーションのプロセスとしてこのように多くの段階があることに対して驚かれたかもしれませんが、ここまでやらないとダメなのですね。リスニングをモノにするにはここまでやらないとですね。
でも音読とリスニングがどう関係するの?と思われるかもしれませんが、理由は以下説明します。
シャドーイングもかなり有効!
シャドーイング(Shadowing)、またはスピーチ・シャドーイング(Speech Shadowing)とは、(イヤホンなどで)音声を聞いた後、即座に復唱する実験技術である。 言葉の聞き取りと発音の間の反応時間は254ミリ秒から、150ミリ秒までの短さになる。 これは、発声の音節の長さの遅れといえる。対象者はただ復唱するように指示されても、自動的に文法や意味を処理する。 シャドーイングで復唱される言葉の方が、単に音読する場合より、より口調などの模倣が忠実に行われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0 より引用
とありますようにシャドーイングは流れてくる音声にあとから影のようにぴったりとくっついて復唱していく英語のトレーディング方法です。
このトレーニング方法はもともと同時通訳のための訓練方法として、日本で始まったものです。
流れてくる英語を正確にコピーしなければなりませんので集中力が要求されますので真剣にやればリスニング能力は否が応でも身についてくるはずです。
また文法や語法の力も身についてくるはずです。
音読で英語のリスニングを鍛えよう!
以前から英語教育業界でまことしやかに言われていることとして。
「聞けないものは話せない」
「読んでわからないものは聞こえない」と
いうものがあります。
リスニングはリーディングと切り離せるものではありません。
人間が受け取る英語情報として、音声として受け取るか、文字情報として受け取るか
の違いだけです。
未知の言語を人間が受け取るというだけで、原理は同じなのですね。
ただリーディングとリスニングの違いはリーディングの場合は、いったん文章を読み終わった段階で不明点が出てきた場合は後戻りして確認ができるのに対してリスニングの場合は後もどりができないということですね
リスニングの目的は流れてくる英語を英語のままで理解するものなのですが、
音読の場合も途中で後戻りはできません。
音読して英語を理解できているということは、英語を英語のまま理解できているということで理想的な英語のトレーニングになるわけですね。
発音記号を学習してリスニングを鍛えましょう
ここでは発音の勉強がリスニングの勉強にもなるというお話をします。
言語学の分野で結構有名な理論なのですが、モーター理論といいます。
◆モーター理論
人間が音声を知覚する際には、音声を発声する際の筋肉への指令を参照しているという考え方で、米国Haskins研究所のLiebermanらによって提唱された。
発生機関と聴覚器官は連動しているので正しい発音をマスターすることにより
耳からの音声を聞いても正確に区別が出来るようになるとのことです。
この文章を読んでいるあなたはいくつになりますか?
もしあなたが20歳を超えているとしたら、自然なかたちで発音をマスターすることはできないでしょう。
言語学の有名な理論によれば、外国語の発音を自然にマスターできるのは15才から18才までの間とのことです。
もしその年齢を過ぎてしまった場合は、少しの努力により発音を見分けることができます。
そのための強力な武器が発音記号です。
日本語の50音にはない音を発音記号を学ぶことによりマスターすることが可能になります。
ですので英語のリスニングの力を伸ばすためには、英語の発音をきたえること。
そのためにはまず発音記号をマスターすることが必須になりますね。
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