TOEIC900点と言えば英語学習者が目指す最高峰のTOEICスコアです。
書店でもTOEIC900をとるためのノウハウ本がたくさんあります。
でもちょっと待ってください。
あなたはTOEIC900点のレベルがどのくらいのものか把握をされていますか?
この記事を読めばTOEIC900点のレベルがどのようなものであり、このスコアをとれば具体的に何が手にはいるかがわかるようになります。
TOEIC900点の世間的な位置づけはこうなっている
TOEIC900点がどの程度のレベルかはTOEICの公式ホームぺージなどでガイドラインが出ていますのである程度参考にはなりますね。
TOEIC公式ホームページではTOEIC900点をこうとらえている
TOEIC900点のレベルになりますと以下のことが問題なくできることになります。
ー看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。
(例、”drycleaning” “book store”等)ー電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる
ー自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。
ー自分に関連した商品のカタログやパンフレットを読んで理解できる。
ー会議の議事項目(アジェンダ)を読んで理解できる。
ーコピー機等の一般的なオフィス機器のマニュアルを読み、使い方に関する指示・説明を理解することができる
ー電話帳で必要な情報(人や会社など)を探すことができる。
ー自分の業務・専門に関する文書(レポート等)を、読んで理解することができる
ー会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる
ー会議・講演のレジュメ(要約)プレゼンテーション用の配布資料等を読んで理解できる。
ー自社への就職を希望する人の履歴書を読んで、その内容を理解できる。
ー自社への就職希望者に対する第三者からの推薦状を読み、どういった人物として紹介されているか理解することができる。
ー取引先や顧客からのクレームレターを読んで理解することができる。
ー同業他社のアニュアルレポートを読んで理解できる。
ー英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。
ー自社製品の販売に関する契約書類を、読んで理解できる。
ー「Time」や「Newsweek」といった雑誌の記事を読んで内容を理解することができる。
ー「lntemational Herald Tribune」、「Financial Times」等一般的な国際英字新聞の記事を読んで、大まかに理解できる。
ー自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。
ー対立する2つの政党の政治家を取材したインタビュー記事を読み、両者の考え方の相違がどういった点にあるか識別することができる。
上から下に行くにつれてレベルがどんどんあがっていきます。特に黒字で書かれた内容はTOEIC900のスコア取得者が問題なくできる項目になります。
TOEIC L&R テスト(読み書きをメインとしたテスト)になりますので、できることは読み書きに限定されますが、話す、書くもそこそこできるものと考えて良いでしょう
アクエリアーズではTOEIC900点をこう捉えている
Aquaries School of Communication (アクエリアーズ)は英語の達人、プロ養成を行っている教育機関です。代表の植田一三さんは英検関係の本を何冊も出されていますのでご存の方も多いのではないでしょうか?
アクエリアーズの公式ホームぺージでは、英語道ランキング表が公開されています。英語道5級から4-5段まで8つのランクがあります。
その中でもTOEIC900スコアの人は上級者・初段ということになります。
上級者:初段 英検1級・TOEIC 920点・IELTS 7・TOEFL iBT 92点・CEFR C1レベル
[日常生活・人生哲学を7割、社会問題を6割、論理的に英語で発信できる]
日常的な事柄からビジネス、様々な社会問題・学問分野まで幅広いトピックの話し合いで、自分の意見を論理的で正確に表現でき,各分野の目的に合った言葉遣いが効果的にでき、複雑なトピックに関しても論じて適切な結論でまとめることができる。
英語でプレゼンやミーティング・交渉ができ、通訳士や翻訳士の見習いとして仕事をし始めるレベル。最高峰の大学生の英語力。
最も効果的なプログラムで英語を1日約3時間勉強すれば8年(8000時間)ぐらいでこのレベルに達することができる。
認識語彙は10000語以上あるが運用語彙は5000~6000語ほど。英語放送理解度は50~60%で、英字誌読解速度は200-250 wpmぐらい。
*ただし、「受信型の英語学習」を中心に勉強している場合は検定試験にはパスしても発信力は弱い。
上級者・初段といっても通訳として務まらずまだまだ見習いレベルです。
英語の面ではできの良い大学生レベルとのことです。まだまだ完璧な英語力とはいえませんね
TOEIC900 点を取るとあなたはどのようになる?
一応最高峰と言われる900点を取得するとあなたの人生はどのように変わるのでしょうか?
英語に関して自信ができる
このスコアは世間では英語が出来るとみなされてい資格です。
相当勉強をしなければこのレベルにはたどり着けないので英語に関する自信がついてくるでしょう。
英語での自信が波及効果を持って他のことにも自信を持つことができるようになるかもしれません。
就職、転職で有利になる
英語の資格試験で高得点をとる人材は就職、転職市場では魅力的です。
その人の基礎的能力、実務経験も評価の重要な要因なのですが、特殊技能である英語は有利に働くことがあります。
会社の中での昇進に有利に
会社が海外展開を図るので国際人材が必要になる場合は、社内での英語資格試験の高スコアの人間が重宝されることがあります。
昇進を伴って引っ張られることがありますので、高スコアは無駄ではありません。
TOEIC900点をとるための勉強法とは?
TOEIC900 点を取るための勉強方法ですが、まずはお決まりの参考書から紹介いたします。
ここにあげた書籍リストはほんの一例です。
TOEIC900点で求められる英語能力をチェックするには良い資料になると思います。
TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版 新形式問題対応(音声DL付)
旺文社 2,530円
TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
朝日新聞出版 924円
TOEICR L&R TEST 900点攻略完全パッケージ
Z会 2,420円
ただし受験テクニックだけでTOEIC900をクリアしようとしてそれはそれで不可能ではないです。
ですがTOEIC900だけに目を向けず、総合的な英語の体力をつけるのならば、ネイティブが読み、聞く英語を大量にインプットして英語の五感を鍛えていく必要があると思います。
題材としてはネイティブが聞くCNNやBBCの英語放送。TIMEやニューズウイークなどの雑誌が挙げられます。
英語だけを追うと理解は難しい場合がありますので日頃から問題意識を養っておく必要がありますね
TOEIC900点をとっても上には上がいる
アクエリア―ズの英語道のランキングを見てもわかるように、TOEIC900レベルの認識語彙は10000語以上あるが運用語彙は5000~6000語ほど。英語放送理解度は50~60%ではまだまだ伸びる余地があります。
英語道ランキングの最高ランキングである達人レベルだとネイティブの教養人と全く同等レベルでコミュニケ―ションができるようになるので、このレベルとTOEIC900のレベルでは相当な開きがあります。
ネイティブ教養人と比べて全く遜色なく、どんな哲学的な問題や社会問題についてもレトリカルで引き締まった論理的な英語で発信できる
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これが達人レベルの英語の使い手ができることになります
TOEIC900点というのはあくまでも入門レベルであり、これで満足してしまう人が
多いです。ただしプロの目からみた場合、TOEIC900の人は限りなく素人に近い。
残酷ですがこれが真実かと思いますね
TOEIC900をとっても気を緩めずに勉強を継続していく必要がありますね・・・・
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